2026/03/26 15:20
はじめに・・・
この度は「ぼうけんてちょう」をご購入いただき、誠にありがとうございます。
「ぼうけんてちょう」は初めて手帳を使うお子様でも使いやすく、楽しく使えることを目指して制作しております。
こちらは、どうやって手帳を使えばいいのか? という親御さんのために、導入からそれぞれのページの使い方を掲載した「活用ガイド」のページです。
この「ぼうけんてちょう」は、手帳を通じて「親子のコミュニケーションの円滑化」や「より良い生活習慣の定着」、「自分で考える力」を身に付けることを目的としております。
ですが、それ以外の目的で使ってはいけないというものではありません。
お子様が好きなように目的を設定、追加していただければと思います。
手帳を長く使っている小学生のこどもたちに「なんで手帳を使っているの?」と質問をしたところ、「楽しいから」といった回答を多くいただきました。
こどもにとって使い続ける理由は単純で、『楽しいから』続けるのです。
最初は親子で使ってみて『楽しむこと』から始めてみてください。
月間ページにシールを貼る、週間ページに好きなことを書き込む、好きなものを手帳に挟み込む、ミッションに挑戦するなど、お子様の好きなように活用してもらい、まずは手帳を好きになってもらいましょう。
一番大切なことは、手帳は『できないことを怒る監視カメラ』ではなく、『できたことを喜び合う交換日記』という考えになります。
あまり気負わず、楽しそうなページから気楽に始めてみてください。
たった一冊の手帳ですが、お子様にとって楽しいものになるよう願っております。
ぼうけんてちょうを始めるにはどうすればいいの?
まずはチュートリアルから
ぼうけんてちょうには様々な内容が収録されているため、どこから手を付けるべきか悩んでしまいます。
まずは、手帳を開いて最初にある「チュートリアル」のページから始めてみましょう。

チュートリアルでは、
・自分について書き出してみる
・手帳で使う文具を買いに行く
・主軸となるページのセットアップ
を進めることができます。

主軸ページのセットアップの前に、下部に記載している「それぞれのページの使い方」をご覧いただくと、こどものサポートをしやすくなるかと思います。
まずはチュートリアルを進め、ぼうけんてちょうを使い始める準備をしましょう。

チュートリアルが終わったら…
チュートリアルが終わったら、まずは手帳のP.209から始まる「冒険のきろく」のページを始めるのがオススメです。

季節に応じたミッションが書いてあり、楽しく取り組むことができます。
ミッションをやる日が決まったら、P.40「月間ページ」に予定を書いたり、ミッションが終わったら、P.67「週間ページ」に感想を書いたりと、他のページを使って詳しく記録することもできます。
まずは、楽しく始められる「冒険のきろく」がオススメです。
手帳を毎日開く習慣をつけよう
手帳は継続して使用することで初めてこどもに変化を与えてくれます。
まずは手帳を開く習慣を作りましょう。
手帳を開く習慣を作るためには、チュートリアルで決めた「手帳を置く場所」がカギになってきます。

「朝起きてリビングの決まった場所にある手帳を見る」といったように、手帳を開く場所、できれば時間を決めることで、習慣化に結び付けることができます。
手帳を開く習慣が身に付くと、ページの使い方は後述しますが「おうちルールを見て朝の準備をする」や「もちものリストを見て持ち物をチェックする」といった、その先にある行動の習慣化につながっていきます。
手帳を毎日開く仕組みを下記のボックスを参考に、各家庭で考えてみてください。
手帳を開く習慣を身に付けるコツ
・開く場所を決める(リビング・勉強机等)
・開く時間を決める
・手帳を開いたらシールを貼る
・朝起きた時間を記録する
・お手伝いをしたら記録する
・おうちルールの確認をする
・3行日記を書いてみる
それぞれのページの使い方
チュートリアル
君のことをおしえて!
自分の名前を書く練習や、手帳を使い始めたときの身長・体重、誕生日・血液型などといった、自分の情報を記入するページになります。
自分の得意なことって何だろう?好きな遊びは何だろう?といった現在のことを書くことで、今の自分を俯瞰的に見ることができます。
また、年齢を重なるにつれて過去の自分と比較するための材料になりますので、成長の実感や趣味・思考の変化を自覚できます。

自分の名前を書く練習や、手帳を使い始めたときの身長・体重、誕生日・血液型などといった、自分の情報を記入するページになります。
自分の得意なことって何だろう?好きな遊びは何だろう?といった現在のことを書くことで、今の自分を俯瞰的に見ることができます。
ねがいごと・しょうらいのゆめ

こどもが今やりたいことや何を実現したいかを確認することで、たとえ思い付きのものであっても意識できるようになります。
書いて見える化(可視化)することで、実現のために何をすればいいのかを考える機会にもなります。
手帳の世界では、欲しいものや行きたい場所、やりたいことなどを手帳に書くと、願いを叶えるために行動ができるようになると言われています。
こどもに将来の夢や欲しいものを書いてもらうことで、1年の行動が変わるきっかけになります。
サクセスツリー

サクセスツリーはシールを貼るための台紙のページです。
こどもが日々のできたことに対してシールを貼って蓄積することで、達成感を得ることができるページとなっています。
シールの種類については、こどもの好きなものや木のイメージに合ったものを用意することで、デザイン力や想像力の向上にもつながります。
「チュートリアル」内でなにができたらシールを貼るか決めましたが、他にもいろんな条件を追加することで、手帳を開くきっかけにもなります。
例えば
・1日1回手帳を開いたら、シールを1枚貼ることができる
・宿題をやったら2枚貼れる
・お手伝いをしたら2枚貼れる
・ミッションを達成したら3枚貼れる
など、こどもの性格にあった方法を考えてみてください。
DLCとしてサクセスツリーのデータを配布していますので、ぼうけんてちょう最後のページのQRコードよりDLし各家庭で印刷して使うことも可能です。
「手帳には貼りたくない!」「もっと大きく印刷して使いたい!」といった場合はご活用ください。
おうちルール

このページでは、こどもと話し合い「朝の時間」と「帰ってからの時間」のおうちルールを設定することで、「こどもが親に言われなくても率先して行動に移せるようになる」ためのページになります。
おうちルールは行動を細分化できるので、一度設定をしてしまえばこどもが自分で見て行動できるようになります。
とはいえ、すぐに一人でできるようにはならないので、最初のうちは一緒に進めるなどフォローしてあげてください。
ルールを守れたときや一人でできたときは、結果ではなく行動をほめることで、継続して取り組めるようになります。
今まで一人でできなかったことができるようになることで、自分を肯定する体験となります。
その小さな体験を積み重ねることで、自信につながり自立を促すことになります。
ルールを守れなかったときは、叱る前になぜできなかったのかを確認し、こどもと一緒に考えて改めてルールに落とし込むなど工夫をしてみましょう。
重要なコツ
・こどもが納得した上でのルールの設定をこどもに決めてもらう
・一人でできたことについてしっかりと認める(ほめる)
・できなかったことを叱らないで原因を聞き、今後どうすればいいかを一緒に考える
もちものリスト

こどもの持ち物を親が用意しているご家庭が多いかと思いますが、学校や習い事など、毎日の決まった持ち物については「もちものリスト」を作成し、こども自身に用意してもらいましょう。
最初から一人で準備をするのは難しいと思いますが、おうちルール同様、次第に手帳を見て自ら用意できるようになります。また、一人で準備ができることで自分を肯定する体験(自尊心の向上)ができます。
こどもが昨日まで一人で準備をできていたのに、急にできないといったことを言ってくる場合があります。
それは親御さんに甘えたいという願望なので、その場合はこどもの甘えたい気持ちに寄り添って満たしてあげることで、また一人で準備できるようになります。
習慣化するまでは少し時間がかかるので、こどもの気持ちを満たしてあげながら、おうちルール・もちものリストを活用して徐々に一人でできるようにしていきましょう。
おこづかいちょう

おこづかいちょうを使うことによって、お金の大切さを学習できます。
お金が有限であることを意識してもらった上でこどもがお金を管理することで、正しいお金の使い方や金銭感覚を養うことができます。
正しいお金の使い方や金銭感覚を養うには、家庭におけるお金の教育が大切です。
こどもがおこづかいでなにかを買う経験をすることで、限られたお金の中で本当に欲しいものについて考え、自分の欲求をコントロールする力が身に付きます。
おこづかいの渡し方は、毎月定額を渡す方法や、お手伝いやお祭りといったイベント時に渡す方法などがあると思いますが、お手伝いをしたときにおこづかいを渡す方法をオススメします。
理由は、「お金は労働の対価」であることを理解できるようになるからです。
金額や設定については各ご家庭の方針で決めていただければと思います。
例えば・・・
お風呂掃除をする30円
お皿を洗う20円
みんなのお皿を片付ける10円
洗濯物を干す20円
台ふきんで机をふく10円
配膳する10円
1日の上限を合計100円~200円くらいが上限になるように設定すると、毎日お手伝いをするとお菓子がどれぐらい買えるというように、こども自身の尺度で想像がしやすいためオススメです。
また、自分の大切なお金のことになりますので、勉強としての算数とは違った側面で計算をする機会ができます。
もらったものリスト

入学祝やお年玉、七五三のお祝いといった季節の行事や、お友達のお母さんからのちょっとしたいただきものなど、こどもを経由する形でものを貰う機会が多いかと思います。
こどもにとっては、自分が色んな人からものを貰ったという嬉しい体験を書くページになりますし、親にとっては、お礼が必要かを判断したり、お返しに何をしたかを記録するためのページになります。
また、記録を残すことで、類似の事例があった場合に判断に困らないといったメリットもあります。
週間ページ

手帳に慣れてきたら、週間ページも使ってみましょう。
やることの予定を書いたり、日記として使ったり、親子で交換日記として使う方法もあります。
こどもにあった使い方を探してみてください。
日記の書き方を工夫しよう
手帳に書くのがめんどくさいと感じるこどももいます。
単純に書くことがめんどくさいと思っている場合もありますが、そもそも何について書いていいかわからないということも多いようです。
その場合は、曜日や日付で書くお題を設定することで、継続して手帳に書くことができるようになります。
SNSにて「今日のお題」を投稿しているので、最初のうちはそちらをご活用ください。
X(Twitter):https://x.com/boken_techo
毎週コメントしよう

そして、一番のポイントは、一週間の最後にある「おうちのひとのコメント」欄です。
週末に親子で手帳を見ながら一週間を振り返り、「○○の絵、上手だね」「毎日自分のことができてかっこよかったよ」など、達成できたことや印象に残った出来事についてお話しし、温かいコメントを残してあげてください。
こどもにとって、親御さんからのコメントは最大のやる気アップにつながります。
毎週コメントを書くのは大変かもしれませんが、こどもの自己肯定感を育む大切な機会にもなります。
ぜひコメントを残していただき、毎週5分でも構いませんので、親子で温かい時間を共有してみてください。
徐々に、手帳を通した対話が自然な習慣となり、親子のコミュニケーションの機会も増えていきます。
親からのポジティブな言葉は、こどもが落ち込んだときの特効薬にもなります。
大変なときもあると思いますが、ぜひ取り組んでいただきたいです。
冒険のきろく

冒険のきろくは、春・夏・秋・冬の四季にちなんだミッションにチャレンジできます。
教科書などで得た知識と体験を通じて得た知識では、理解に大きな差があります。
冒険のきろくを通じて、教科書からは学べない様々な体験や気づきを得てもらいたいです。
一人でできるミッションもありますが親御さんの協力が不可欠なものもあるので、是非家族で一緒に取り組んでみてください。
こどもが手帳を使うとこんな変化が・・・


生活習慣や親子のコミュニケーションが良化することで、こどもにとっての良いことはもちろん、親側にとってもメリットが多いことがご理解いただけるかと思います。
特に、日頃仕事に追われてこどもと会話する時間すら取れないパートナーがいるご家庭では、こどもと日中どんな関わりをしているかの共有がしやすくなり、漠然とした育児不安を軽減することにもつながります。
最後に…
こどもの頃から手帳に慣れ親しんでもらうことで、計画性や主体性などの非認知能力を自然と身に付けることができます。
これはこれからの社会で求められている能力素地であり、これからの時代に必ず求められる能力になります。
ですが、それ以上にこどもの記憶を手帳に残すということが、大人になってから多くのものを与えてくれると思っております。
小さい頃の写真をアルバムに保存している家庭は多いかと思いますが、小学生の頃の『記述』は残っていない家庭がほとんどではないでしょうか。
写真はアルバムの中で、文字や思考・体験の記録を手帳の中で、いつの時代でも幼少期の自分を確認できるツールを親が用意することは、こどもにとって最高の贈り物になると思っています。
最後になりますが、是非ぼうけんてちょうをご活用いただき、親子の会話のきっかけやこどもに日々の記憶を整理し表現する場所、日々の成長を実感し自己肯定感を高めるためのツールとしてご利用いただけたらと思います。

