2024/02/13 16:52


こんにちは。

やるべきことが多い状況では、慌てて失敗が起きやすいものです。

そういった事態を回避するためにも、予定の計画・管理をする習慣を身に付けておくとよいでしょう。

計画性は大人になってからも大切なスキル。

こどものうちに少しずつ身に付けていきたいものです。

それでは計画性とはどういったものかや計画の立て方、身に付ける方法を見ていきましょう。



計画性がある人とは

まず計画性とは「物事を計画的に行おうとすること」です。

具体的には何かをしようとする際に、何をどの順番でやるかを考え、実際にその順番で進めていく能力です。

これから自分が使える時間や、やるべきことの内容、実際に自分が進められるスピードなどを考慮して段取りをすることです。

計画性がある人の特徴を把握し、目指すべき姿を確認しましょう。


物事に優先順位を決めて行動できる

計画性のある人は、物事を始める前に準備を行い、順序よく作業を進めます

優先順位を決めることは、目の前の仕事や学習の成果・効率にも大きく関係するでしょう。

計画を立てずに取り組んでしまうと、ペースが分からず作業効率が悪くなる可能性もあります。

優先順位を決めることで、スムーズに行動できます。

 

リスクの管理ができる

計画を練る段階で、事前に失敗やトラブルに備えて行動できます。

リスク管理ができることも計画性のひとつです。

何事にもリスクはつきものなので、仕事や学習をうまく進めるには、リスクへの対処が重要です。

 

細かく先の事を考えられる

計画性のある人は用意周到であり、言い換えると心配性なところもあるでしょう。

何かを始める際に失敗の想定をする人は、ある意味では先の展開を考えられるといえます。

また筋道を立てて達成までの道のりを考えるうえで、他者に迷惑をかけないように配慮することは、結果的に人のためになりプラスに作用するでしょう。



こどもの計画性を伸ばすメリット

大人になると、仕事や用事でもある程度の段取りの見通しができるでしょう。

しかしこどもはまだ経験が少ないため時間の見通しができず、自分が何をどれだけ進められるのか把握できていないことも多いと思います。

もしそのまま大人になったとき、様々な要素が関わる仕事をうまく進められず、自信を失ってしまう恐れもあります。

計画性はこどもにとっても大人にとっても重要です。

夏休みの宿題などを計画的に進めることは、大人になって働く際に必要となる、段取りや時間の管理ができるという強みを得ることにもつながるでしょう。

ここではこどもが計画性を持つことのメリットを見てみましょう。

 

時間に余裕を持って行動できる

計画性があれば、時間に余裕を持って行動できます。例えば「9時に授業が始まって、家から教室まで15分かかり、授業の準備に10分かかるから8時半には家を出よう」といった逆算ができ、予定の時刻に間に合う準備や行動をとれます。

これからの行動を事前に把握していれば、出発直前になって慌てて準備するということも少ないでしょう。

何を使うかなど準備もスムーズに行えます。

 

物事の段取りが良くなる

事前に何をするかを決められ、さらに上手に計画を立てられるようになれば、使う物や取り組む順番をイメージすることもできます。

その時間にやるべきことが明確になるため、実際に取り組む時間になったときに段取りよく進められます。

 

成績が良くなり学習意欲が向上する

ベネッセ教育総合研究所が行った調査では、成績が良いこどもは「計画を立ててそれを振り返る」ことができると分かりました。

計画性が成績向上につながるのは、目標を明確にして計画を立て効率的に学習を進める、テスト結果などを見直して復習し、次の学習計画に生かすといったプラスの循環があるからです。

自分の現在の学習状況を把握しているため、「何をしたらいいかわからない」といった状況に陥りにくいのです。

さらに計画性が増すと学習量の増加や学習意欲の向上にもつながります。


長期的な視点を持てる

遊びたい、お菓子が食べたいなど、目の前に楽しいことがあると宿題をしなくなるということは、誰しもが経験したことでしょう。

計画性が鍛えられればそうした衝動を抑え、「終わったあとで」という視点を持ちやすくなります。

いつ何をするかを自分で決め、どれほどで終わるのかを把握できるからです。



こどもの計画性を伸ばすには

小学生にもなると、自分のことは自分でやる機会が増えてきます。

そんなときに計画性を伸ばすにはどうしたらいいでしょうか。


親もこどもと一緒に計画を立てる

親が一緒にやることで、こどもが取り組む際のハードルを下げ、こどもに自分だけがやっていると思わせないで行えます。

まだ計画性が育っていないこどもに計画の立て方を教えるとき、「こうするんだよ」と口で説明するよりも、親が実際に見せてあげた方がこどもも覚えやすいでしょう。


短時間の計画を立ててみる

まずは平日の朝や夜の家での過ごし方の計画を立ててみましょう。

例えば朝起きてから学校に行くまでなどの短い期間を、前日の夕方に決めてみましょう。食事のあとなどの5分ほどを、計画を立てる時間として確保します。

次の項目からより具体的に見てみましょう。



計画を立てる手順

やることを書き出す

翌日にやることをメモや付箋に書き出してもらいます。

やらなければいけないことに優先順位をつけて色分けすると分かりやすいでしょう。

やることを書き出すときは、できるだけ具体的にしましょう。


可能な数だけにする

計画性を養う段階では「計画する→実行する→できた」という達成感が大切です。

こどもだけでは実行できない量の計画を立ててしまうかもしれないので、さりげなく時間配分のサポートをしていきます。

最初は2、3個がよいでしょう。


振り返りの時間を作る

達成できたときはしっかり褒め、達成できなかった所はなぜできなかったのかを一緒に考えます。

振り返りの時間は計画を立てるときに行い、「振り返りをする→翌日の計画を立てる」とするとよい流れになります。




まとめ

いかがだったでしょうか。

こどもが自主的に計画を立てて行動することができれば、自然と様々な良い効用があり、こどもたちの行動も変わってくるでしょう。

それは長い目で見た場合、将来の自分の勉強や仕事に大きく影響する部分です。

こどもが大切な時間を有効に使えるように、計画性を育みながら接してあげましょう。


弊社が取り扱っているこども向け手帳『ぼうけんてちょう』では予定を書き出して管理する月間・週間ページが充実しており、親子でコミュニケーションをとりながら計画を立てることができます。




他にもこどもの自立や計画性の向上を促す仕掛けが多数掲載されておりますので、詳しくはぼうけんてちょうの掲載内容をご紹介した下記のリンクをご覧ください。